ナナトの幼稚園が決まってすぐのこと。
療育グループで、地域療育相談室の相談支援専門員さんとの面談の募集がありました。
療育グループで遊ぶナナトの姿と、私の関わりを見てもらい、専門員さんにアドバイスをいただけるというもの。
幼稚園に向けてのアドバイスも欲しかったため、迷わず面談をお願いしました。
この専門員さんは相談室の中でも、大変人気な方なのだそうですが。
納得!!!
本当に短い時間で私の性格、ナナトの特性を見抜き、的確にアドバイスをくださいました。
専門員さんからのいただいたアドバイスがこちら↓
ナナトくんは、視覚優位で、目に入ったものが全て刺激になるという特性を持っていると思います。
だから、個々で遊ぶ自由遊びでは楽しく遊べるのに、集団になる主活動などでは、落ち着かなくなってしまうんです。
様々な情報が沢山入ってきてしまい、不安になり、お母さんに抱っこを求めてしまうのです。
視覚情報を整理することが苦手なため、視覚的情報が多くなる人混みや集団では特に不安感が強くなります。
それからナナトくん、まだお友達に全く興味がないんですね。
私たち大人とは、コミュニケーションがとれるけれど、お友達のことはまだ全く見ていない。
お母さんが、周りのお友達を見るように、上手に促してくれているけれど、見るのは本当に一瞬。
集団に慣れるには、まだ少し時間がかかるでしょう。
お母さんとの愛着関係、信頼関係はとてもいい関係性が築けていますね。
家庭でナナトくんのペースを大切にして寄り添ってきた過程が、今のナナトくんのお母さんに対する安心感に繋がっています。
幼稚園に決められたそうですが、お母さんは本当にこれでよかったのかな?とまだ不安な状態に見えますね。
幼稚園に決めても療育園に決めても、これでよかったのかなって悩みますよね。
だって、両方の結末を見ることはできないんですから。
入園してからも、折に触れて、これでよかったのかなって思うと思います。
そんな時は、なぜ幼稚園に決めたのか、その意図を思い出して下さい。
この子に療育が必要なことは分かってる。
それでも幼稚園を選んだのは、「この子の発達を促す刺激が欲しかったから」ですよね。
幼稚園の方が、ナナトくんにいい刺激を与えてくれるじゃないかと思ったんですよね。
その幼稚園に入れた意図を、忘れないことが大切です。
そして、もうどうしてもダメだったら、転園すればいいんですよ。
いくらでもやり直しはきくんです。
ナナトくんが通う幼稚園の先生方は、私もよく知っていますが、とても熱心な方々です。
もし必要であれば、幼稚園が始まってから、私が幼稚園での様子を見に行って、先生方にアドバイスをする機会を設けることも可能です。
お母さんは、ナナトくんのことをよく理解しているし、発達段階や特性をよく捉えていらっしゃると思います。
でもだからこそ幼稚園に入ってからも、細かいことに気がついて、思い悩んでしまうと思うんです。
心配なことがあれば、いつでもご連絡下さいね。
ナナトくんが幼稚園に入る前に、なるべく身の回りのことを出来る様にさせないとと、焦る必要はありません。
入園前にしてあげるべきことなんて、特別なことは何もないんです。
大切なのは変わらないこと。
幼稚園が始まる前も、始まってからも、お母さんはこれまで通り接してあげてください。
家の中での生活を安定させること。
家を安心できる場所にすること。
これが何より大切な、お母さんの役目です。
この方占い師なの?
という位、全てがど真ん中でした。
ナナトと私を見ていた時間は、ほんのわずかだったのに。
やっぱり、プロって凄い。
とても心強くて、とても温かくて、とても有難いアドバイスでした。
ナナトが安心できる、変わらない日常を大切にしていこう。
そう思えた、専門員さんとの面談。
この専門員さんからのアドバイスの1つひとつが。
今でもナナトと関わる上での、大切な軸になっています。